My Story
高校2年の夏、手首に痛みが出始めました。
それでも、
「痛いと言えば、試合に出られなくなるかもしれない」
そんな不安から誰にも打ち明けられず、痛みを抱えたままプレーを続けていました。
野球を続けたい。
試合に出たい。
その気持ちが強いほど、「痛い」の一言が言えなくなっていきました。
結局、痛みを抱えたまま高校野球を続け、高校3年の冬に手術を受けることになります。
手術は、橈骨を短くする「橈骨短縮術」。
これで治る。
また思い切り野球ができる。
そう思っていました。
しかし、手術後に親指が動かないことに気づきます。
手術中に、親指を伸ばすための「長母指伸筋腱」が断裂していました。
そして最初の手術からわずか2週間後、再び手術を受けることになりました。
一度で終わると思っていた手術。
思うように動かない手。
いつ元のように動かせるのか分からない不安。
そこからのリハビリは、約2年間に及びました。
当時の自分に、身体についての知識があったら。
もっと早い段階で痛みを誰かに相談できていたら。
身体の異変に気づき、正しい方向へ導いてくれる人が身近にいたら。
何かが違っていたのかもしれない。
この経験は、今でも自分の中に強く残っています。
そして、
「自分と同じような思いをする選手を、一人でも減らしたい」
その想いが、私が理学療法士を目指した原点になりました。
理学療法士になってからは、整形外科やスポーツ現場で多くの選手の身体と向き合ってきました。
その中で強く感じるようになったのは、
ケガは「痛くなった瞬間」から始まっているわけではないということです。
身体の硬さ。
関節の動き。
動かし方のクセ。
筋力や身体機能。
その選手に合っていないトレーニングや指導。
痛みが出る前から、身体にはさまざまなサインが現れています。
そこに早く気づくことができれば、防げるケガがある。
そして身体を正しく評価し、その選手に必要なことを見つけることができれば、
ケガを防ぐだけでなく、もっと伸ばせる能力もある。
だから私は、ケガをした選手を復帰させるだけではなく、
「ケガをする前から、選手に関わりたい。」
そう考えるようになりました。
ただ、ケガをしないことだけがゴールではありません。
もっと速い球を投げたい。
もっと上手くなりたい。
試合でもっと活躍したい。
選手には、それぞれの「もっと」があります。
その想いに対して、
身体の専門家として本気で向き合いたい。
一人ひとりの身体を評価し、
その選手に本当に必要なものを見つけ、
持っている能力を最大限に引き出していく。
そして、私自身が高校生の頃に必要としていた、
「身体のことを理解し、選手の将来まで考えてくれる存在」になる。
その想いから、SURPASS BASEBALLを立ち上げました。
選手の可能性と将来を守りながら、
野球をもっと楽しく。

